軽度知的障害自閉症児shiro君の未就学時代の療育園まとめ

未就学時代
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本日は未就学時代に通った療育園のお話です。

複数の民間療育を利用

shiro君の最初の幼稚園選びに失敗したshiroママ。年度途中で引っ越したことや、地域により幼児教育の年数が2年だったり3年だったり異なっていたこともあり、ブラック地域脱出後は療育園を数件ハシゴすることにしました。

幼稚園も見学に行ってすごく良さそうなところもあったんですけど、いかんせんその後はコロナと火事に見舞われ、最終的にブラック幼稚園以外の幼稚園や保育園に行く機会はありませんでした。

shiro君の無発語さや自閉症の症状を考えると結果論にはなっちゃいますが療育園オンリーで良かったんじゃないかと思います。ていうのも、日本の現在の幼児教育ってベースが「しつけ」なんだなと思うからです。

本来だと科学的に因果関係が証明された方法で子供に対応するのがベストなのだと思いますが、残念ながら日本では子供を使って科学的に有意な検証を行う事への抵抗が強いのかな?(「学力の経済学」中室牧子)「しつけ」「絵本読み聞かせ」のゴリ押しが支配的ですよね。

PECS特化療育

一番最初に行ったのがPECS特化のところです。無発語だったこともあり、障害の程度によってはこの先もずっと無発語かもしれない、ならば代替的なコミュニケーション手段を身に付けなければ、との思いで選びました。

ここはオーナーさんがすごく柔軟に保護者の事情に配慮した対応をしてくださる有難い施設で、週1で2年通いました。

一番良かったのはPECSの習得というはっきりした目的があるため、「その対応違うのでは?」というようなトラブルがなかったことです。2年間でフェーズ6というPECSの一番上のレベルをクリアできました。PECSを修了したので卒業したという感じです。

PECS特化なので重め(発語が基本ない)のお子さんが多かったのもスタート時のshiro君には合っていたと思います。開始1年で発語したのですが、PECSの効果もあったのではと別の療育園でお世話になった言語聴覚士さんに言われました。PECSのやり方って外国語の初歩の学習とすごく似ているんですよね。なので自閉症者が外国語として日本語を習うような感覚にピッタリフィットしたのでしょう。

言語の獲得に役立った療育だと思います。

ただ日常生活でPECSでshiro君とコミュニケーションしたことあるかと言われると一度もないんですよね😅一番最初の説明会でママもPECS習おうかなと相談したところ難易度高めなのでオススメしないと言われまして。確かに実際やってるのみてると直感操作できる系じゃないんですよね、PECSって。直感操作できないものって日常のコミュニケーションには向いてないので、あくまで言語の基礎を学ぶのに役立ったのであってPECSでコミュニケーションっていうことはなかったです。

ただの幼稚園と変わらん療育園

ここは障害があっても預かってくれる幼稚園ってだけの感じでした。1日の流れみたいなものもほとんどただの幼稚園でしたし、対応するボス職員さんの知識もただの幼稚園職員さんレベル、、というかそれ以下だったかも😅

一人のボス保育士さんが全てを仕切っている施設だったんですけど、このボスがウーーーんでした💦オーナーさんは魅力的な方だったんですけど、力関係的にボス保育士さんに乗っ取られちゃった園って感じでした。

入園時は作業療法的な個別の作業があると聞いていたのですが、それも結局1回もなかったんじゃないかなあ。コロナだったので、コロナのせいかな?とか思ってたんですが、そういうことではなかったみたいです。

通われていたお子さんが2度に渡り大怪我される事故があったりもしたので1年半でサヨナラしました。無発語だったshiro君が急に発語した頃にも通っていたので「言語爆発というのがあると聞いていたけど初めてそれを見ました」と言われたんですが、それってこの園では今まで療育の成果がなかったってことですよね?話せない子が話せるようになった事例がないってことをあまり重く受け止めていないのが無責任だし、かといってshiro君の発語について検証する訳でもないし。なんというか現在の日本の療育全体の問題なのかもしれないですけど、行う療育とその結果の関係性の検証への責任放棄がすごく気になりました。

親としてはshiro君の貴重な時間を無駄にしてしまったかなと後悔したんですが、shiro君的には楽しいことも多かったみたいで「明日で卒園だよ」と伝えると涙を浮かべていました。なのでトータル的には良かったのかも。曜日固定で決まったお友達と過ごせたのでそこがshiro君としては良かったんだと思います。

運動特化型

スポーツのみに特化している療育で脳科学に基づく、という説明でしたが、実際脳科学に基づいてる感はなかったかな😅

障害がわかる前に通っていた幼児体操教室がすごく素晴らしいところだったので、何かしら体操をしてもらいたくて選んだんですが、うーん、微妙でしたかね?

先生は優しいのですが障害の知識や療育の知識はない感じだったのと、頼んでないんですけどトイレトレーニングを進めようと無駄に時間を使うことが多く、親の目的であるスポーツではなく躾にこだわっちゃうところが微妙でした。

毎回振り返りの時間があるんですが、専門知識に裏打ちされない職員さんの振り返りが無意味だったり、スポーツの時間が短過ぎるのが勿体無くて終了しました。shiro君は運動が好きなので楽しかったみたいです。

縄跳びとかリクエストして教えてもらえたところが一番良かったですね。

脳科学系

科学的に根拠のある活動のみ行います、ということでプログラムがしっかり決まっていました。なので職員さんによる当たり外れが少ないのが良いのかな、と思ってはいたんですが、、、めちゃくちゃハズレのお婆さん保育士さんを雇ってることが多くて😅全国に何店舗もあると職員の確保難しいのでしょうけど、、そこがうーんでしたね。

ただ一番頻繁に通ってる時期は言語聴覚士さんが勤務されていて、この方は専門知識があるために対応も合理的でshiro君も楽しそうでした。この方が移動したタイミングくらいから回数を減らしてしまいました。

ここのみ送迎があったので微妙かなあと思いつつも続けてたところはあります。送迎の力は大きいですね。送迎あったからやめなかったので通算だと2年半と一番長く通いました。

脳科学のプログラムは発語までの段階ではそれなりに効果あったのかな、とは感じてます。ワーキングメモリを鍛えるため数字に着目とか。実際、数字から発語しましたし。しかしながら発語しちゃった後のカリキュラムというか職員さんの対応は微妙だったかなと。保育資格のある職員さんの悪い癖なんだと思うんですけど脳科学と関係ない躾へのこだわりが出てきちゃって、、ってのがママからすると勿体無いところですかね。対応する職員さんの思考のベースがどうしても「躾」「読み聞かせ」縛りなんですよね。ってこれ全療育同様の問題だと思います。

この「躾へのこだわり」について佐久間先生が物申しているところがフリーオペラントのすごいところだなと思ってます。

フリーオペラント

佐久間徹先生にお会いしたことはshiroママは一度もないのですが、その佐久間先生から師事を受けておられた小野真先生の療育園に通いました。(放課後デイもあります。)

ここは本当に療育的効果がはっきりわかるような素晴らしい療育をされています。

無発語系のお子さんが多いのかな、、でも発語のしっかりあるお子さんもおられます。

フリーオペラントの療育は他にも関西にあります。そちらは石原幸子先生が時々来て指導をされている園です。そちらも見学に行ったのですが、送迎もありとのことで人気が凄いらしく空きはありませんでした。あと、たまたま見学に行った時に他の子にボールをぶつけまくってる男の子がいたんですけど、その子に対して特に対応してなかったのがshiroママ的に気になってしまい。

小野先生はそういった問題行動への対応もすごく巧みで、ほっとかれるようなことは決してないのでものすごく安心感があります。

まとめ

shiroママ個人の感想としては、療育の本来の目的である一時障害の緩和と2次障害の防止を目指す治療的教育のレベルに達している療育ってほんと数えるほどしかないんだなっていうところですね。

なので療育は本当に価値のあるものに巡り合うまで色々試した方がいいし、ここイマイチだなと思ったらやめて次にいったほうがいいと思います。

shiro家では、ペックスとフリーオペラントと言語聴覚士さんとのセッションの3つは間違いなく有意義だったと結論付けてます。

次回は「フリーオペラント療育の実例をご紹介〜ペアレントトレーニングでABAを学習しました〜」です。よろしくお願い致します。

 

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