フリーオペラント療育の実例をご紹介✨具体的にはどんな事するの?

ペアトレ・フリーオペラント

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フリーオペラントの療育の様子とペアレントトレーニングについてお話します。

フリーオペラントの療育園って具体的に何をやるの?

未就学児の療育を経て、現在も放課後デイサービスとして同じフリーオペラントの園に通っています。

その園での様子なんですが、「設定」がないのが特徴かなと思います。設定とはご挨拶やその後の絵本読んだり歌ったりお片づけしたりという一連の流れが大人に設定されている状態のことです。普通の幼稚園だったり小学校だったり一連のカリキュラムが決められており、それをこなすということがない状態です。

子供たちはそれぞれ自由に遊んだり、宿題したりする子もいます。興味があることを興味のあるようにやるのですが、職員さんはこの時に子供の様子をよく観察しています。

無発語のお子さんであれば逆模倣で、何かしら発する音声や行動を逆模倣してくださいます。かなりハードな感じですし、職員さん側の観察力と体力が凄いです。

この逆模倣について最初の頃すごく疑問だったことがありまして。shiro君は電車が大好きで、無発語時代はズー〜と電車の「きいー〜ガタンゴトン、ういーーん」といった音声をぶつぶつ呟き続けていたんです。

知らない人からしたら(知ってる親からしてもか😅)割と不気味めな様子だったので、ある発達相談でお医者さんにそのことについて尋ねたところ「なるべくそういった音を聞かせないようにする対処法があります」と言われたことがありました。

その場でこそ言わなかったですけどそもそも音を聞かせないようにするの無理ですよね。物の音が聞こえやすい特性もあって耳もいいし、何より日常生活の音ですし。そのお医者さんとしてエビデンスベースの確固たる回答がなかったんで仕方なく言ったんでしょうけど、役立たないアドバイスの最たるものだなあ、って感じでした。

ところが、同じ質問をこの園でしたところ「その電車の音もどんどん模倣してください」と言われまして。理由は逆模倣を続けていくと必ず子供の方でも模倣を返してくれる状態になるから、そうなればこちらの望む音声を模倣からスタートして発してくれるようになる(ちょっと記憶曖昧で、もっとちゃんとおおっとなる説明だったはず😅)とのことでした。実際そのようになりました。

フリーオペラント凄い!

発語以外のところで自害や他害などその他の不適応行動に対しては、応用行動分析ABAで問題行動を減らす対応をとってくださっています。

応用行動分析ってなんだ?

先日、こちらの園主催のペアレントトレーニングに参加しました。このペアレントトレーニングではABAについて学ぶことができました。

①子供の行動を「好ましい行動」「好ましくない行動」「許し難い行動」の3つに分けてみる。

②子供の「行動」に着目する。「強化の原理」(正の強化/正の罰/負の強化/負の罰)で考える。

③ABC分析(事前の出来事⇨行動⇨結果)で観察する。

④強化の原理に基づき、不適応行動には「注目しない」(消去手続き)「代替行動」(類似した別の行動に反応する)で行動の減少を図り、好ましい行動は強化(褒めるなど)して増やす。強化を使いモチベーションを上げていく。

などについて学びました。(あくまでshiroママ解釈ですが😅)

この強化の原理についての学びがすごく役立ちました!「叱る」は効果的でないので、効果のある別の方法で対応するっていうところが難しいけれど役立ちますよね。

フリーオペラントのデメリット

ペアレントトレーニングの最後ではフリーオペラントのデメリットについても解説がありました。

デメリット1:非常に技術的で習得するのが難しい

デメリット2:マニュアルがあまりなく対応する人間のセンスに頼ることになる

デメリット3:先行研究のエビデンスが乏しい

「技術的でセンスがいる」っていうのがネックなんでしょうね。確かに現実世界で実践しようと思うと相当の機転が必要な気がします。結局今の「叱り」じゃないか?っていう言動を自分もとってると思いますし。

正の強化で子供に対応できるよう試行錯誤したいと思います!

次回は「無発語系自閉症児にあまり役立たなかったアイテム5選」です。よろしくお願い致します!

 

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