また寒くなってきましたね
怒り=罰はなぜ悪いのか?
ー対人での回避・逃避が生じる
ー怒り(罰)コントロールは即効性があるが持続性がなく長期的は非常に非効率である
ー子供は罰コントロールに慣れやすい(汎化しやすい)ので罰の度合いがドンドンとエスカレートして虐待にまで行き着く危険がある
ー子供が学習性無力感に陥り無気力となって学習効率が低下してしまう
学習性無力感とは
逃げられなくした犬に電気ショックを与えると最初は逃げようともがくがやがて逃げられる状況においても逃げようとすらしなくなる。
このことを「学習性無力感」と言います。人間でも同様の現象が起こります。
学習性無力感に陥った子供は無気力になると共に学習能力が低下します。また、攻撃性が高まることも知られています。成長して身体が大きくなり力が強くなっていった時にこの攻撃性が他害の形で現れる可能性があります。
怒り=罰は負の連鎖をうむ
怒り=罰=虐待は誰にでも起こりうる負の連鎖です。
怒りというその場の感情で子供の言動をコントロールすることは最終的にはできないという化学的事実があることを覚えておきましょう。
自分を大切にしよう
自罰的(自分はだめ、努力不足などと思いやすい)な人間は子供などの他者にも同じ感情を抱きやすいのです。
逆に自分を大切に扱える自尊心の健全な人間は他者も同じく大切に出来るのです。
まずは自分を褒める、労わる癖をつけましょう。
自分の良いところや頑張っているところを常に評価する癖をつけていくことが他者(子供)の良いところを見つけることに拡大します。子供の良いところを褒めて活かす(正の強化)は怒って罰する(負の罰)より効果的に問題を解決するものです。
結局は「良いところを見つけて伸ばす」の方が「悪いところを見つけてなくす」に勝ることを学んだ第5回でした!
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