オンラインペアトレ第6回(最終回)✏️自閉症・発達障害の活かし方

ペアトレ・フリーオペラント
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全6回のオンラインペアトレもいよいよ最終回です!子供への接し方だけでなく大人同士の人間関係にも使えるテクニックです😀

怒る(負の罰)はなぜ悪いか?

ー対人での逃避、回避がおこる

ー怒り(罰)コントロールは即効性はあるものの回復が早いため長期的には非常に効率が悪い

ー子供が怒り(罰)コントロールに慣れてしまうため罰の程度がエスカレートし、最終的には虐待まで発展してしまう可能性があり危険

ー子供が学習性無力感に陥り無気力(鬱)になり学習能力が低下してしまう

自分を大切に

自分への寛容さは他者(子供)を大切にすることにつながります。

自罰的な考えを持つ人は「他人にも同じことを期待する」心理となるためです。

自分を大切に扱える人間は他者にも寛容になれます。

意識的に自分を褒める習慣を持ってみましょう。

モチベーションを上げよう

良いところや出来たことを褒める(正の強化)ことで今の環境や状況が楽しくなります。

褒めるスキルをどんどん磨きましょう。

モチベーションを高めるには以下の小技が効果的です:

ートークン(シールなど)を使う

ー自分で選択させる(こっちとこっちどっちが好き?など選択肢を与え自ら選ばせる)

ー好きなものを使う(shiro君なら圧倒的に電車)

ーチャレンジをより評価する(ちょっと難しめの課題への取り組み自体を強化)

ーできる事と出来る様になったらいい事をおり混ぜていく

ー色々な課題を提示して多様性を持たせる

ABA(応用行動分析)とその発展

ーパフォーマンスマネージメント:ABAを企業内で行うマネージメント方法。

ー認知行動療法:行動療法に認知療法を組み合わせることで鬱病や適応障害に対して短期間でも効果を発揮する方法。

ー行動経済学:行動主義心理学を経済学に当てはめた学問でノーベル経済学賞を受賞している。

ーロバース法:食べ物をご褒美に使う。週40時間以上介入。設定場面、カードを用いる。メリットとしては従来言葉の獲得が不可能とされた重度障害児でも言語獲得が可能であることを示したこと。この功績はとても大きい。デメリットは汎化の乏しさと親の負担の大きさ。

PRT:ロバースの弟子のケーゲル夫妻が提唱。ロバース法で弱かった汎化に着目。褒めるなどでモチベーションを高めて子供の自発性を伸ばす方法。自発的な発語で言語的社会的広がりが生まれる。親が「これは何?」と聞き子供が「これは鉛筆です」と答えるのではなく、逆に子供が「これは何?」と質問すること。「これは何?」が出るには周囲への興味関心が必要なので、興味関心を強化する。

フリーオペラント:佐久間徹・久野能弘が日本で生み出した療育法。先行刺激、反応、後続刺激のうち先行刺激制御を最小にし後続刺激制御を最大にするオペラント強化技法に重点を置いた技法。自発的な行動を最大限に活かし「汎化」を促す。適応行動には強く反応し不適応行動へは弱く反応する。一つの自発的な行動を強化しつつ類似の行動が出てきた場合は更に類似行動を強化する。要求言語(お菓子ちょうだい)より叙述報告言語(これかわいいね)を重視。逆模倣で発声を促す。(発声の1秒以内に同じトーンで同じ発声を返す。「ういーーーーん」なら同様に「ういーーーーん」と返す。)無発声の場合はくすぐりで発声を促す。

問題行動を考えてみよう

ー行動そのものを客観的に捉える

ー行動をABC分析で捉える

ー問題行動は良い成長発達に直結している場合が多い

ー怒ることは行動の一時的制止に役立つが「怒り」にお互いが慣れてしまい虐待まで発展することも少なくない

ー親子とも無理のない関わり方をすることが大事(現代の療育の役目でもある)

ー行動をどう強化していくか工夫することが大事

ー学習においては自発性の拡大が重要(オペラント条件付け)

ー自発性を最大限に引き出す療育法がフリーオペラント(米国では自発性を引き出すPRTが行われている)

6回のペアトレを通じて人との建設的な関わり方を学ぶことができました!子供以外の大人への接し方についても改めることが出来たのでとても良かったです!


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