山内康彦さんの「特別支援が必要な子どもの進路の話」でお薦めされていた「すらら」が役立ったのでご紹介します!
どんな人におすすめ?
未就学や小学生の神経発達症のお子さんの保護者におすすめ!
現状の制度の「実際」を知りたい人に特におすすめ!
著者はどんな人?
元々は教職員として現場で子ども達に関わってこられた方なので、現場の現実についての記述がリアルです。
本のどこが役立った?
こんな制度があるんですよ、という紹介系の本は他にもたくさんあるのですが、制度の原則はこうだけれど実際はこうだよ、というリアルの部分を書いてくださっているところが一番役立つなあ、と思いました。
特別支援学校は卒業後のお仕事紹介や職業訓練が一般の高校より充実している、特別支援学校高等部卒業資格は高卒と同等、的なことが原則としていろいろな本に書かれていると思うのですが、「それは実際には違う!!」とはっきり書いてあるのが素晴らしいなあ、と思います。
保護者の方は就職のために支援学校高等部を選ぶ場合があるけれど、就職率は現実にはあまり良くなかったり、就職先は薄給であったりするのが現実です。支援学校高等部卒業は現実の社会では高卒と同等には扱われません。
って、耳には痛いがまあそれがリアルだわなあ、と覚悟するのに役立ちます。
保護者としては「現実を直視しない者は破滅する」とマキャベリも大昔から忠告している通り、現実を見る必要があるわけで。
高等特別支援学校や一般の高校でも神経発達症などに配慮した仕組みを設け始めているところもある(実名あり)など、そういった現実を少しでも改善する取り組みも併せて紹介されています。
高等特別支援学校は小学校4年生から5年生の学習レベルに到達していれば入学可能、特別な配慮のある一般高校だと6年生から中1の学習レベルで可能というのが目安らしいです。
shiro君の目標としては5年生かなあとママとして思ってます。障害オープンとクローズを将来shiroくんが自分の意思で選択するには中1レベルの習熟度が必要なんですね😅
「特別支援教育には地域差があるのですが行政や学校から有益な情報を教えてくれることはなく保護者が自発的に確かめなければなりません。」
「現状では障害者手帳がないと支援学校に入学できない(精神障害者手帳ではダメで療育手帳でないといけない場合すら多い)のですが、手帳が取れない状況で中学の支援級に進むと高校で支援学校に入学する資格がない上に支援級でゆっくり勉強してきた為に普通高校に入学できる学力がないという事態になってしまうこともあります。」
「現在の日本の法律では障害者手帳ががるかないかで障害者か健常者か分かれます。ですのでまずは我が子が18歳を迎えた時点で障害者として生きていく方が良いのか健常者として生きていく方が良いのかを考えるところからスタートしてみましょう。あなたのお子さんはどちらでしょうか?想像するところから18歳までの教育を逆算して考えてみましょう。」
「ただし知的レベルの上昇により手帳が外れてしまうケースがあります。途中で外れるか外れないかよく考えて支援教育を受けるか普通教育を受けるか決める必要があります。就労の際に外れてしまっている場合は精神障害者手帳に切り替えて障害者雇用で働く道はあります。」
→我が家の自閉症王子shiro君はどう考えても障害者として手帳を取得して障害者雇用で働く方がいいのだと思いました。また中学から高校に上がる時点で手帳が外れることはなさそうに思います。この本のこのような内容を踏まえてshiro家は小1入学時には支援級を選びました。
最後の方に療育教材の具体例として、
- すらら:発達障害や不登校のお子さんに特にフィットするように開発された自宅学習の教材です。発達障害のお子様のさかのぼり学習に最適【すらら】
- 脳機能バランサー:タブレットやPCを利用してお子さんの発達年齢を自宅で確認することができます。また、その結果に応じた療育的訓練をゲーム感覚で行えます。
リンク - VRエモウ:VRでソーシャルスキルトレーニングが受けられます。
- ステムボックス(HPリンク):ステム教材が自宅に届くサブスクも色々面白いものがあります。アプリとキットが毎月届く話題のSTEAM・プログラミング教育教材なら【ワンダーボックス】キットが中心でついでに英語も学べちゃう今話題のSTEM教育【Groovy Lab in a Box】などユーチューバーが動画でやってる実験(メントスコーラとか)やりたい!というお子さんにはとてもオススメです。
の4つを挙げておられます。我が家でも実際にすらら使ってみたのですがとても良かったです。
「すらら」についてはこちらの記事で内容と体験をレビューしてます♪
巻末の高等特別支援学校の入試の問題やってみました!ちょっとママ自身も思ったより難しかったです😅5年生ってこんな高度でしたっけ??舐めててすみませんでしたって感じでしたよ。
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