本田秀夫「自閉症スペクトラム10人に1人が抱える生きづらさの正体」📕

本の紹介
(記事内に商品プロモーションを含む場合があります)

 

Eテレ「ハートネットTV教えて本田先生 発達障害お悩み相談の旅」が面白かったのでこちらをご紹介します!

どんな人にオススメ?

高機能自閉症について知りたい人。

子どもの将来の自立まで見据えて長期的にどんなサポートをしたら良いのか考え中の保護者の方。

著者はどんな人?

昨日たまたま見たEテレが面白かったのでKindleUnlimitedの無料本を読ませて頂きました。

穏やかな語り口と温かな姿勢がとても素敵でたまたまつけたEテレを最後まで見てしまいました😅

精神科医として20年間の臨床経験を経て「山梨県立こころの発達総合支援センター」に携わる。発達障害の子ども一人一人を地域で長期間にわたって継続的に診る。

本のどこが役立った?

P36「こだわりをその人の精神的な安定のバロメータとみなすのが実用的。こだわりをなくす支援ではなく趣味や日常生活にこだわりを増やすことで結果として異常なこだわりを減らす、という発想を持つことでこだわりを活用する」

特性を活かす、という表現をよく聞くのですが活かし方が結構難しいというか、、こだわりのメカニズムについて「細部への注目」の結果としてこだわりが形成されるとのことです。

p55ではてんかんについても触れられています。今までご紹介した本の中ではてんかんに触れているのはこの本だけだと思います。

shiro君はてんかんはないのですが、療育園のお友達にはてんかんがありそうなのにスタッフさんがそれに気づかず大怪我したお子さんもおられたり、、てんかんについての知識って安全上とても大切だなと感じました。

チックについても記載があります。shiro君も瞬きのチックがあります。心身の疲労が溜まると瞬きが出てくるので疲れのバロメータにしています。

P98「トップダウンの目標の立て方」の協調性よりルール遵守、話を聞いていれば姿勢は問わないといった考え方や、P107「自閉症スペクトラムの子どもに対しては少なくとも小学校高学年まで特訓をしてはいけない」も今のママの状況には非常に役立つアドバイスでした。

ちょっと読み書き頑張らせようかなと考えちゃいそうなところだったのでこの本読んで良かったです。

「思春期が鍵。思春期前は意欲を蓄える時期。保護的な環境で得意を保障し苦手を特訓せず大人に相談したらうまくいくという経験を積ませる。これができていれば思春期以降は困難に自ら意欲的に立ち向かえるようになる。思春期以降は本人の試行錯誤を周囲が支援する体制を作る」

この特訓について「言葉かけをたくさんすること」も過度な特訓とp132で触れておられるのが興味深かったです。「いっぱい話しかけて」ってあまり障害特性に詳しくなくて定型発達の子供を沢山見ている幼稚園の先生系の人に何度も言われてきてません?「言葉をためる入れ物から水が溢れれば発語につながる」的な擬似科学発言😅

この本の目線で一番特徴的なのは、思春期を自閉症スペクトラムの発達のマイルストーンとして思春期以前と以降で支援を変化させることに触れているところだと思います。

思春期以降の支援や具体的な進路や就労についても書かれており、ママ的に非常にタイムリーな一冊として読めたことが本当に良かったです。

自発性を伸ばすことに着目している点ではフリーオペラントに通じるなと感じましたし、我が家では取り入れやすいスタイルなので実践していきたいです!

今夜放送「ハートネットTV教えて本田先生 発達障害お悩み相談の旅2」も楽しみに見ようと思います!


次回またよろしくお願い致します!

コメント

タイトルとURLをコピーしました