ロバート・L・ケーゲル「発達障がい児のための新しいABA療育 PRT」の感想

本の紹介
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おはようございます。今日はPRT療育の本の紹介です。

ABA

応用行動分析とは、行動の観察によって問題行動を減少させる一連のプログラムで、環境を変化させることにより適応的な行動を増やしたり不適応行動の原因を見つける方法です。PECSもこのうちのひとつとのことです。

shiro君が自閉症と診断された直後、ABAの集大成としてロバス博士の「自閉症児の教育マニュアル」を1万円くらい出してKindleで購入しました。1000ページ程の内容なんですけど、、、

「長い、高い、役立たねえ」😞

正直このマニュアルを生活の全ての場面に取り入れるの不可能だし、、無理だろ。

日本では後に佐久間先生がこのロバスの問題点と改善策をまとめたのがフリーオペラントとなります。

で、米国ではフリーオペラントに類似した表題のPRTへと発展していったようです。

(すみません、この辺はあくまでshiroママの理解ということで詳しくは本など確かなリソースでご確認ください。)

自発性と般化

ロバスのABAで見過ごされ、フリーオペラントとPRTで焦点となったのが自発性と般化です。

自発性と般化を利用することで現実世界でも実践可能な療育が出来上がった→shiro家でも実践できたわけです。

具体的、専門的な内容は本書をお読みくださいまして、ぜひご家庭で実践してみてください。

自発的質問

shiro君が5歳になるかならないかの頃、単語は少し出ているけど5W1Hの質問には答えてくれないなあという時期がありまして。

ママ「これ何?」
shiro君「…」(無言)

というやりとりについてフリーオペラントの療育園で質問させてもらったんですが、その時の回答が

「こちらが聞いて答える、ではなくshiro君が何?を聞いてくるのが重要」

だったんです。この回答についてこちらの本を読んでみてその重要性がやっと理解できた気がします。(自発的質問という項目があります。)

なるほどねーと思いつつもshiro君から「これ何?」が発せられることは少なかったんですが、、、!

小学校入学して3ヶ月経った今、急に「これなんですか?」をshiro君が連発するようになってきたんです。おお!shiro君の発達もここまできたんですね。なんかshiro君には申し訳ないのだけどモルモットを観察する科学者な気持ち、分かる気がします。すごい単純に「面白い」んですよね、成長の経過が。

 

「発達障害児の言語獲得」「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」の2冊と併せて家庭での療育的取り組みに具体的に役立つ本です!

 

「観察」の重要性、その観察に基づく「対応の柔軟な工夫」の必要性、を常に心に留めてshiro君を見守っていきたいと思います。

 

次回は「自閉症だと体温調整機能がうまく働かないらしい件」です。よろしくお願い致します。

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